2026.08.27 勉強会レポート
知好楽 ―「伝える」のではなく「伝わる」
5%倶楽部 2026年8月27日(木)の回より
うまくいくかどうかは、才能ではなく「好きになれているか」で決まる。
そんな回でした。
「今日話すことは、皆さん『それもう知ってますよ』という話だと思います。 でも大事なのは、知っていることと、できることと、やっていることは違う、ということです。」
知っている/できる/やっている は、別物
| 知っている | 知らなければ始まらないが、知っただけでは何も変わらない |
|---|---|
| できる | 知っていても、できないことがある |
| やっている | できることでも、やっていないことがある |
「私たちにとって大事なのは、やっているか、やっていないかです。」
知好楽 ― 孔子の言葉
これを知る者は これを好む者に如かず、 これを好む者は これを楽しむ者に如かず孔子
知っている人は、好きな人にはかなわない。好きな人は、楽しんでいる人にはかなわない。
つまり 知る → 好きになる → 楽しくなる、という順番がある、という話です。
では、どうやって「好き」になるのか
答えは、とても具体的でした。良いところを紙に書き出し、それを何度も声に出して読む。
- 対象を決める 自分の仕事、これから始めること、勤めている会社、扱っている商品、あるいは自分自身
- 良いところ・長所をとにかく書き出す 目安はまず10個
- 声に出して、何度も繰り返し読む 菅野は営業時代、車での移動中にずっと音読していたそうです
なぜ効くのか
繰り返し口に出すと、潜在意識に入ります。潜在意識が良いことで埋まってくると、好きになる。好きになると、あばたもえくぼで、無理をしなくても良く見えるようになる。
そして好きになると、もっと知りたくなります。知る → 好き → もっと知る の好循環です。
「どれだけ自分の仕事に対して“良いところ”を拾っていけるか。 それが、うまくいくかどうかの分かれ目だと思っています。」
好きになると、なぜ成果が出るのか
当日、菅野が語った因果の連鎖です。
- 良いところを書き出して、何度も声に出す
- → 潜在意識に入る。好きになる
- → もっと知りたくなる。さらに良い情報が入ってくる
- → 自分の仕事・会社・商品、そして自分自身に自信が生まれる
- → 自慢したくなる。喋るなと言われても喋りたくなる
- → 自信・熱意・本気度が、無意識のうちに態度と行動に表れる
- → それを見た相手が「あれ? どうしたんだろう」と興味を持つ
- → 相手が聞く耳、聞く姿勢を作ってくれる
- → 伝わるものが伝わり、相手の心が動く
「セールスマンは“伝えるもの”でクロージングをかけようとする。 でも人は、“伝わるもの”でクロージングがかかるんです。」
菅野自身は「物売りはできなかったし、商品の説明も得意ではなかった」と言います。それでも人に契約をもらうのは得意だった。トークの練習ではなく、良いところ探しの練習を車の中で繰り返したおかげだ、と。
「この契約が決まれば自分がいくらになる、ではなく、 この話はこの方にとって良いと思って話す。 そうすると、相手にストレートに入ります。」
商品説明を一切せずに契約をいただいた話
呼び出しベルを扱っていた頃の、飛び込み営業でのことです。
旦那さんに一通り説明を終え、導入が決まりかけたところで、奥さんが出てきました。「また何の契約してるの」という空気になり、ご夫婦の間が険悪に。これは今日は決まらないと判断して、帰ろうとしました。
帰りぎわ、店の入り口の脇に、誰が見ても子どもが描いたと分かる絵が飾ってあるのに気づきます。
「お店に子どもの絵を飾っているということは、親はその絵を自慢しないわけがない」
声をかけると、奥さんの返事は「いやいや、困ってるんです」でした。お子さんが学校に行かないのだと。
菅野はメンターから「セールスはテクニックではなく、人が相手なのだから常に人の心理を勉強しなさい」と教わっていました。話を聞かせてもらうと、原因はすぐに分かった。お父さんが忙しくて、子どもと遊んでいなかったのです。
そこでお父さんに伝えました。休みの日は1時間でもいいから子どもと外で遊んでください。家に帰って子どもが寝ていてもいい、その寝顔に向かって「ただいま」と言ってください。1〜2ヶ月で必ずお子さんの態度が変わります、と。
ご夫婦とも納得され、菅野は「では、また今度お店の前を通ったら寄らせてもらいます」と立ち去ろうとします。その時、奥さんが旦那さんに向かって言いました。
「あんた、何やってんのよ。今、帰ろうとしてるのよ。早くハンコ持ってきなさい!」
奥さんは、製品の話も契約内容も一切聞いていません。相手のことを思って真剣に対応すると、相手の心が動く。そして協力者になってくれる。そのスタートが「知ること」から始まる ―― これが、この日の「知好楽」の話でした。
今週の宿題
自分の仕事・会社・取り組んでいることの「良いところ」を、まず10個書き出す。
そして何度も何度も声に出して、自分の潜在意識に送り込む。
この記事は当日の内容から要点をまとめたものです。 本編の動画と配布資料は、アーカイブでご覧いただけます(冒頭部分はどなたでも、本編は会員限定です)。
この回は、3回続きの一部です
この3回は、続きものです。好きになる → 向かう先を決める → 決めた道を正解にする、という順番で話が進みます。1本ずつでも読めますが、順番に読むと、この会で何を学べるかがいちばん早く分かります。
-
1
2026.08.27
知好楽 ―「伝える」のではなく「伝わる」いま読んでいる回
まず、好きになる。好きになると、もっと知りたくなる。
-
2
2026.09.03
どこへ向かうかを決める。そして、その奥にある本当の目的を知る。
-
3
2026.09.10
決めた道を、正解にする。それを支えるのが、覚悟と仲間。